入社してしばらくは転職活動よりツライ
1社目と2社目のC社は化学系技術職という共通点はあるものの、未経験の業界、未経験の職種。当然人脈もゼロから構築し直す必要があり、社内ルールも覚えなければなりません。
やはり最初は全く戦力になれず、業務を見学したり業務内容の簡単な説明を聞いたり、雑用を手伝ったりという日々が続きました。
新人の気持ちでがむしゃらにキャッチアップしていきました。業務内容にとやかく言える立場ではないのです。
まずは目の前のどんな業務でも確実にこなして認められなければなりません。
まずは歳の近い先輩に追いつくことを目標に、仕事を必死になって覚えました。
今考えると、いきなり活躍するのが難しいのは当たり前だったのですが、当時は中途で入社したからにはすぐに成果を出さなければというクソ真面目な思い込みが、自分に無駄なプレッシャーを与えていました。
人手不足と定常的な残業
数か月が経ち、少し落ち着いてきた中で感じたことは・・・毎日手ばかり動かしていて頭で考える時間がない、ということでした。
業界柄なのか、それともこの会社のやり方が非効率なのか・・・?
とにかく手作業が多く、アナログであり、もっと効率的なやり方はないのかと模索したりし始めていました。
人手不足と業務過多で残業は常に多く、メーカーだから仕方がないと思う反面、仕事のやり方が悪いのでは、と感じることが多くありました。
面接では「あと5人ぐらい中途採用するつもりです」と聞いていましたが、1人も入って来ませんでした。
求人の実態
入社後、改めてC社の求人票を見てみますと、「事業拡大のための人員補強」と記載がありました。
面接でも、募集をかけている部署の事業は急成長中で、今5人程度のチームを倍増するという計画があるとの話でした。
しかし実際にはC社に中途で入社した人が数年で退職してしまったため、その補充のための募集というのが真実でした。
しかも私が入社した後は募集を続けても誰も入社せず、新入社員も配属されず、常に人手不足に悩まされ、各個人の残業で回しているという状態でした。
キャリアアップ、スキルアップ、華やかなイメージもある転職ですが、実態はその多くが欠員補充というケースではないでしょうか。
退職者の穴埋めというのが本当のところだとしても、求人票や面接においては「事業拡大による人員補強」と言っておけばネガティブなイメージは持たれませんから。
ちなみに、求人票の残業は空欄になっていました。笑
そしてエースが退職する
個人商店、業務過多・・・これはマズいなと思っていましたが、ある日上司よりメールが来ました。
「チーム各位
緊急連絡です。
○○時に会議室に集まって下さい」
最も信頼できる先輩が「辞めます」と一言。酷く疲れた顔をしていたのが今でも記憶に残っています。
これはまずいことになった…
他のメンバーはその後しばらく無言でした。
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